LTE回線のスマートフォンやモバイルWi-Fiを利用していると、「今月はたくさん通信したから、通信速度を制限されないかな……」と心配することが多くなるはずです。1カ月の間で、あらかじめ指定されたデータ通信量を超過した場合に制限される「帯域制限」ですが、実はLTE回線だけではなく、光回線でも適用される場合があることをご存じでしょうか。
そこで今回は、国内でも代表的な光インターネットサービス「auひかり」の通信速度制限(帯域制限)についてご紹介します。
目次
通信速度制限とは?
通信速度制限とは、インターネットサービスを提供する側で特定の利用者を対象に行われる通信スピードの制限措置です。
どのようなケースで通信速度制限が実施されるかというと、1人の回線利用者が短期間で膨大な量の通信を行ってしまった場合に実施されます。1回線で通信サービスの使い過ぎが起こると、回線が込み合って道路の渋滞のような現象が発生します。そのため、インターネットサービスの提供側は通信サービスを使いすぎているユーザーの通信速度を制限して、回線が混雑しないよう制限を掛けるのです。
通信速度制限は主に、携帯電話・スマートフォンのLTE(4G)回線が導入されてから一般化しました。そのため、自宅の固定回線でパソコンを使ってインターネットを行うような場合は、通信速度制限は関係ないと思われがちです。しかし、近年は光回線などの固定通信においても、通信速度制限が設けられている場合があります。
auひかりの通信速度制限について

国内の代表的な光インターネットサービス「auひかり」にも、通信速度制限が設けられています。
auひかりの通信速度は上り下り最大1,000Mbps(1Gbps)のため、超高速インターネットが楽しめます。しかし、それでも大容量のデータ通信を短期間に行ってしまうと、帯域制限が実施される可能性があるのです。
auひかりの場合は、1日あたり30GBを超えるアップロード通信を継続的に行った場合、帯域制限の対象となります。帯域制限の対象となると、上り通信の最大速度は一定水準に制限されます。
これだけを聞くと、「自宅で何時間も動画を視聴し続けることがあるけれど、うちは大丈夫?」と不安になる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、帯域制限のためにカウントされる通信量は「上り(送信)」のみが対象です。下り通信で使用するサイトの閲覧や動画の視聴は、帯域制限の対象外となります。
また、上り通信で帯域制限の対象となる操作は、大容量データのクラウドへのアップロードなどです。一般的な通信量内で上り通信を行っている場合は、帯域制限の実施対象になるケースは極めて少ないといえます。
帯域制限が実施されると動作はどのくらい遅い?
auひかりで帯域制限が実施された場合の動作速度は気になりますよね。
ここでは帯域制限が実施された状態で、インターネットを使用した場合の動作速度についてご紹介します。
【1】メールやTwitter、LINEなど軽さ重視のSNS、テキスト中心のWebサイト閲覧

メールやTwitter、LINEなどのSNSやテキスト中心のWebサイトは、帯域制限を実施された状態でも、ある程度の速度で使用・閲覧できます。
SNS上の動画は容量が少なめです。そのため、再生速度にストレスを感じずに視聴できるでしょう。
【2】一般的な画質の動画視聴、地図サイト/アプリの操作、IP電話
通常の光回線の速度と比較すると、通信速度が多少遅く感じます。また、地図アプリの操作なども「ちょっと遅いかな」と感じるかもしれません。
【3】高画質の動画再生(テレビ番組・映画視聴サービスなど)、大容量アプリのダウンロード、ビデオチャットなど
高画質の動画再生や大容量アプリのダウンロードなどは、通信速度がかなり遅く感じる可能性が高いです。ビデオチャットは音声のみで使用することになるかもしれません。
おわりに
今回は、国内でも代表的な光インターネットサービス「auひかり」の通信速度制限(帯域制限)についてご紹介しました。
auひかりでは、1日あたりに30GB以上のデータ送信を継続して行っているユーザーに対して、速度制限を実施しています。ご家庭でインターネットの閲覧を楽しんでいる程度であれば、auひかりで速度制限の対象となる可能性は低いと考えて良いでしょう。

au光通信編集部

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